デザイナーの評価制度、すごくむずかしい - 3号

デザイナーの評価制度、すごくむずかしい - 3号

『週刊 デザインの現場』は、やっている仕事の途中経過や考えていることのメモ書きなど、heyのデザインチームの現場をできるだけ毎週お届けします。基本的に Head of Product Design の ide が書いてますが、たまに他の人も書きます。


ide「すでにつらくなってきた。」

araki「はやい。まあでも今月は特にバタバタしてるもんね。評価査定とか各種キックオフとか。」

ide「デザイン組織の体制変更に伴うあれこれも。」

araki「それだけで記事一本かけそうだよね。とりあえず切り番でなんかご褒美くらい欲しいよね。」

ide「よさそう。とりあえず10いったらグッチとノースフェイスのコラボアイテムください。」

araki「ください。」

役割と期待

平年通りであれば、12月中に評価査定目標設定みたいなものは終わっているんですが、今年(昨年?)は少し特殊で、組織体制を変更するイベントがあったので一月ずれて今やっています。

ヘイも職能別グレード制のようなものを採用しているので、デザイナーのサイズ表のようなものを作っていますが、正直どうしてよいかわからない...。

ヘイは(デジタル)プロダクトデザイナーと、コミュニケーションデザイナーという大きくふたつに役割を分けています。

役割 x サイズで表(グレード)を作って、この人にはここを期待したい...みたいなことをやっていたりもしますが、正直このグレードを上げるというのとデザイナーとして成長するというのは必ずしもリンクしないなという思いが出てしまい、すごくむずかしい。いや、リンクしないというのはそもそもグレードの設計と評価の仕方が悪いのではという気もしてきてしまうし、いやもう本当によくわからない...

WIP...いろんな軸でたくさんつくってみている

このグレードという制度、基本的には上に行くほど役割が大きくなってその分報酬も上がるんですが、例えば複数事業の製品品質を管掌するみたいな役割を持たないけど、クリエイティブの品質やスピードが異常に高い場合、どこに位置すれば良いのかわからなくなる。いやでもそういう人がそういう役割でグレードを上げられる設計になっていればいいのかもしれない。なんか書いてて理解してきた気もする(ほんとうか?)。でも適切に評価するためには品質が高いことの定義を...みたいなことになってきそうだし、考えれば考えるほどどこまでも深みにはまる。まあ、そんなことを考えながら目標設定とか考えている現場

あと、こういうことをやっていると属人化はリスクで悪だよねみたいなことになるんですが、デザイナーは個のクリエイティビティがどうしてもトップラインを規定してくるみたいなことがあると思うんですよね。チームの時代と言われて長いですが(もちろんそうだとも思う)、個人で突破していく力も大事にしたいなと。

おしまい